令和元年12月17日~19日
〇福岡観光コンベンションビューロー
福岡観光コンベンションビューローは、福岡への観光客・MICEの誘致・受け入れなどを通じて、地域の活性化や人的交流の促進に貢献するべく活動されています。
福岡市では、コンベンションビューローが中心となり、多くの国際会議を誘致しており、この10年で172件から296件と大幅に増加をしており、大いにコンベンションビューローが役割を果たしていると考えていい。
富山県は県の規模や環境も違うことから、比較は出来ないが、2017年現在22件にとどまっており、官民連携しながらさらなる誘致活動に努めるべきと考える。
〇博多港
年々、クルーズ船が日本に増加をしてきている。福岡港ではそれに対応するため、平成5年に国際ターミナルを設置、平成27年には中央ふ頭クルーズセンターが供用開始され、年間160万人を超える海外よりの旅客数を誇る。また、港湾クルーズに関しても福岡港は年間279回と全国第1位の寄港数となっている。
歴史的にも福岡港は古くより、日本のアジアからの玄関口として栄えた地域であり、それが現在も受け継がれていると感じた。
〇SAGAサンライズパーク 施設計画
佐賀県総合体育館の内部を見学したが、大競技場に加え、小競技場、剣道場、柔道場、弓道場、相撲場、体操場、トレーニング室、ボクシング・フェンシング練習場等、各競技場が一体的に整備されていることに驚いた。
さらに道路向かいには、陸上競技場があり、そこにさらに8,000人収容のアリーナや水泳場、球技場、庭球場なども設置すると言う、大変壮大な計画で富山県より規模の小さな県とは思えない整備計画で、財政の面からも、大丈夫なのか若干心配にはなったが、集客は福岡を始めとする九州全域から考えているようで、夢のある計画だと思った。
また、市街地中心部に作るのではなく、郊外のかつ駅から徒歩圏内で駅からサンライズパークまでの動線も賑わいづくりの仕掛け等考えており、大変参考になった。
〇令和元年8月九州北部豪雨災害視察
特に被害が大きかった場所は、山地が4割、平地が6割と他の地域と言う特異な地形であり、特に多くは干拓地であることから、海の水が29㎞も河川に逆流してくることがあるほど平坦な土地で、河川はいずれも蛇行している。そのため、かねてより国では排水機場を多数設置している。しかし、想定以上の大雨により、計画高水位を超過したことにより、多数の排水機場にて運転停止を余儀なくされた。
また、牛津川、六角川においても想定を超える大雨により外水氾濫が発生した。
これからは被害の軽減に向けた治水対策の推進、地域が連携した浸水被害軽減対策の推進、減災に向けた更なる取り組みの推進が必要であると感じた。
〇嬉野温泉観光協会
嬉野温泉は、開湯1300年の歴史を誇り、年間200万人を超える観光客が訪れ、年間宿泊者数も65万人を超えている。
一方でバブル期には70軒あった宿が現在は32軒となっている。観光協会では美肌の湯を全面に打ち出すとともに、バリアフリー化を進めることに加え還暦などのお祝いプランや温泉湯豆腐、佐賀牛などのご当地の特産品をメニューに加えた食事付きプランを作り人気を集めている。
具体的には開湯1300年の美肌の湯、500年の歴史を誇る特産のお茶、伝統工芸の陶磁器、郷土料理の温泉湯豆腐などにさらに磨きをかけ、ブランド化の取り組みを進めたり、体験型観光、観光施設整備様々なイベントを開催することにより一年中楽しめる温泉地を目指していた。
これは、一朝一夕で出来るものではなく、長い歴史とそれを繋ぐ物語・ストーリー、アイデアが必要であると感じた。